中古車の個人売買というと、≪実は事故車だった≫とか≪名義変更がなかなかされない≫などのトラブルがあり、あまりイメージが良くありません。
ヤフーオークションやモバオクなどの個人売買を仲介するネット上のサービスもありますが、一般の人が手を出すのはハードルが高いです。
そんな理由から国内ではなかなか浸透しない中古車の個人売買を、中古車買取販売大手のガリバーが個人売買の仲介するという≪ガリバーフリマ≫というサービスが出てきました。
車業界最大手のガリバーが仲介する≪ガリバーフリマ≫とはどんな特徴があるのでしょか。5つのメリットと3つのデメリットを探ります。
目次
ガリバーフリマの5つのメリット
ガリバーの個人売買サービス≪ガリバーフリマ≫は、個人間の中古車売買をガリバーが仲介することで、ありがちなトラブルを回避し、売り主と買い主が安心して取引を行えるようにするサービスです。
そして、売り主は所有する車を高く売り、買い主は希望する車を安く買う、という両方にメリットを出すことが目的となっています。
そんなガリバーフリマを利用して車を買う場合、もしくは車を売る場合のメリットは大きく下記5つとなります。
①買う時のメリット 車の状態が安心できる
中古車の個人売買で最も心配となるのが、車の状態です。個人売買では売り主の申告に頼るしかないため、買い主としては不安です。
車が実は事故車だった!
走行距離メーターが巻き戻しされていた!
などとという、思いもよらなかった車の状態によりトラブルになることは意外と多いです。
その点、ガリバーフリマではガリバーが査定をした評価をもとに、車の購入を検討することができるため安心できます。
出品されている車の中には、ガリバー査定を受けておらず売り主の申告で掲載されている車もありますが、買い主側から売り主に対しガリバーの査定を受けるように依頼することが可能です。
②買う時と売る時のメリット 買い主は安く買え、売り主は高く売れる
中古車販売店などでの車の販売価格と、買取店に売却する際の売却価格(買取価格)には大きな差があります。100万円くらいの販売価格の車であれば、売却価格(買取価格)は70万円くらいであり、約30万円の差があります。(下記イメージ)
この差は、買取店や販売店の利益であり、個人売買となるとその差が無くなるため、売り主は高く売れ、買い主は安く買えるというメリットがあります。
実際、ガリバーフリマを利用した人からの口コミには、相場よりも≪安く買えた≫もしくは≪高く売れた≫という評判が多くあります。
③買う時と売る時のメリット 手続きが安心できる
中古車の個人売買でトラブルになりやすいのが≪名義変更の手続き≫や≪車両代金の支払い≫です。
書類を全て渡したのに名義変更がされない!
車両代金の入金がなかなかされない!
という不安は個人売買ではつきものです。
車の売買には印鑑証明書や実印を押した書類などの重要書類が必要であり、個人間でやり取りをするとなにかと不安が生じます。また、高額な代金を現金で支払うのも、個人間では落ち着かないものです。
そんなやり取りをガリバーが間に入って仲介してくれるため、売り主、買い主ともに安心できます。
全ての手続きはガリバーが仲介するため、個人情報が流れないというメリットもあります。
④買う時のメリット クレジットカードで買える
ガリバーフリマで車を買う際には、クレジットカードが利用できます。普通、車を買う時にはクレジットカードは利用できません。なぜなら、販売店がクレジットカード払いの手数料を負担するのを嫌うからです。
ネット上でクレジットカード決済できることで、手続きが簡単となりポイントも溜まります。
⑤買う時のメリット 購入費用をローンで支払うこともできる
中古車を個人売買で買う際は、現金一括で支払うことが通常です。車は安いけれど現金一括で支払うのは難しい!というケースは結構あります。
そのような場合のために、ガリバーフリマではローンで買うことも可能としています。しかも金利は4.8%と、中古車購入時のローンとしてはかなり安めです。一般的な中古車販売店の金利は6.9%~9.8%程度です。
ただ一方で、このローンを利用する場合は、ガリバーが売り主となるため消費税が発生しますので注意が必要です。
ガリバーフリマの3つのデメリット
①買う時と売る時のデメリット 手数料が掛かる
ガリバーフリマを利用して車を買う時も車を売る時も、下記のような手数料が掛かります。
※ガリバーフリマ利用規約より
特に、車を売る時にはこちらの手数料を考えて、金額を設定する必要があります。あまり安い金額を設定すると、売れたときの手数料を差し引くと、普通に買取店に売るのと差がないという結果になる場合があります。
②売る時のデメリット 売れるまでに時間がかかる
車を売るためにガリバーフリマに出品したら、後は購入希望者からの連絡を待つだけです。すぐに連絡が入ればよいですが、連絡がなかなか入らない場合もあります。
設定した売却金額に大きな魅力がないと、すぐに買い主がつくということはありません。
また、安い買い物ではないため購入希望者から細かい質問がくることも多いです。そのため、やり取りが複数回に及び時間を要することもあります。
すぐに車を売りたいという人には不向きなサービスです。
③買う時のデメリット 必ずしも車が安いとはかぎらない
ガリバーフリマに出品されている車の金額は、買い主が独自に設定しています。車を出品する時には、ガリバーのシステムで相場は表示されるものの、いくらに金額を設定するかは自由です。
そのため、中には相場よりも高い金額の車もあります。ガリバーフリマで気に入った車があった時は、カーセンサーネットやグーネットなどの中古車検索サービスで同じような条件の車の金額を調べてみたほうがよいかと思います。
保証を付けることで買った後も安心
中古車を個人売買で買う時の不安点のひとつに、買った後の車の不具合ということがあります。個人売買では買った後の不具合はすべて買い主の負担となります。
相場より安いのだからある程度仕方がないとわかっていても、実際に不具合が起きたときのことを思うと不安になるものです。
そのため、ガリバーフリマでは有償(29,800円)で3か月間の保証をつけるサービスを行っています。
保証の条件は≪国産車で走行距離20万キロ以内≫という制限がありますが、後から嫌な思いをしたくないという人には、良いサービスかと思います。
車を選ぶときにはガリバーの査定済車両を選ぶべき
※引用:ガリバーフリマ検索画面より
ガリバーフリマの出品車はガリバーでの査定済の車とそうでない車があります。
ガリバーでの査定をしていない車は売り主の独自の申告であるため、車の情報が正確でない可能性があります。一方、ガリバーの査定は統一の基準で行っており、車両情報を正確に確認しています。
認識の相違からのトラブルを防ぐためにも、購入する際にはガリバーの査定済車を選んだほうが良いです。査定済かどうかは車両画像左上に表示されています。
もしも気に入った車がガリバーの査定を受けていないのであれば、ガリバーの査定を受けるようにリクエストすることができるため、ガリバー店舗で査定を受けてもらうほうが良いかと思います。
ガリバーフリマで購入する時に下取りしたらおトク
乗り換えの際、ガリバーフリマで良い車が見つかり購入する場合には、今乗っている車をガリバーに売却するとガリバーフリマの手数料が半額となります。
乗り換えの際には、車を買う先と車を売る先が同じところであれば手続きがスムーズです。手続きをスムーズに行いたい場合は、下取りとして売却すると良いと思います。
まとめ
ガリバーフリマのサービスはありそうでなかったサービスです。
個人売買を多く成立させるには、売り手の情報をいかに多く集めるかがポイントになります。ガリバーは業界最大手の規模を活かして多くの情報を集め、買い主の希望に合わせています。
出品台数も徐々に増えてきていますので、今後さらに利用しやすくなっていくと思われます。