中古車買取販売大手ガリバーで働くやりがいはどんなものなのでしょうか?転職先や就職先としておすすめできるのでしょうか?
ガリバーの属する中古車業界は、少子高齢化や若い人の車離れが進む中で、非常に厳しい時代と言われています。業界は飽和しており、伸びる余地は少ないとも言われています。
そんな中、ガリバーは年々規模を拡大し、業績も好調です。また、「働きがいがある会社ランキング」で6年連続選ばれてもいます。
ガリバーの職場はそれほど魅力的なのでしょうか?
ガリバーの職種別に仕事のやりがいや厳しい点をみていきます。
目次
・成長を続けるガリバー
・買取部門3つのやりがい
・販売部門3つのやりがい
・整備部門2つのやりがい
・本社部門のやりがい
・働きがいのあるガリバーの環境とは
・ガリバーの年収は?
・まとめ
成長を続けるガリバー
ガリバー(正式社名IDOM)は東証一部上場企業であり、設立10年で売り上げ1,000億円を超えた急成長企業です。直近の売上高は2,761億円で業界NO1です。従業員は約4,000人、店舗数約550も業界最大規模となっています。
ガリバーの職種は大きく、「買取部門」、「販売部門」、「整備部門」、「本社部門」の4つに分けられます。
それぞれの職種について、やりがいと厳しい点ををみていきます。
買取部門3つのやりがい
買取部門の仕事は、一般の人が所有する車を買い取ることです。主なやりがいと厳しい点は下記となります。
やりがい① 営業力が身につく
買取の営業の大きなポイントは自分を売り込むことです。
買取というと、「金額を高く伝えれば買い取れる簡単な仕事」と思われるかもしれませんが、実際はそうであはりません。
多くのお客さんは、「信頼できるとこに売りたい」とか「トラブルが無いよう安心して売りたい」と思っており、いかに安心度や信頼度をアピールできるかがポイントとなります。
買取の営業は、提供する商品を持っていないため、金額とともに自分と会社をアピールする必要があります。自分をアピールすることは、他の商品での営業にも役立ち、営業力の土台が作られます。
また、車は単価が高いため、車種によっては数百万円の取引となることもあります。そんな大きな取引を一人で交渉するという責任もあります。
やりがい② お客さんと長い付き合いができる
買取の営業で自分を売り込み、納得して契約してもらえると、お客さんと信頼関係が産まれます。そうすると、次に車を売る時にまた声をかけてくれたり、知り合いを紹介してくれることが多いです。
そうやって、付き合いが長くなることがあり、仕事のやりがいや楽しさにつながります。
若いうちには直接の接点が少ない、企業の社長や医者や弁護士などの専門家の方と信頼関係を築けることも多く、そのような方々から色々な話を聞けることで勉強にもなります。
やりがい③ 色んな車を査定できる、運転できる
買取査定で依頼される車は、多種多様です。あまり目にしないような旧車からフェラーリやマセラティなどの高級車もあります。
そのような車のエンジンをかけ、査定するだけでなく、契約後に運転して引き取ることもあります。
色々な車の構造に興味がある方や、車が好きという方には大きなやりがいにつながるかと思います。
厳しい点① 拘束時間が長くなることがある
買取営業はお客さんの都合に合わせます。そのため、出張査定は平日夜か土日に集中します。
商談が長引くと夜遅くなることもあります。また、土日は依頼が集中するため忙しくなります。
繁忙期などは一時的に労働時間が長くなることが多いです。
厳しい点② 競合がはげしい
車買取業界の競合はすさまじいです。特に都市部での出張査定では、お客さんの家で同時に買取店10社が査定するということもあります。
その中で、車を買い取ってくることは、かなり大変です。
複数買取店での競合とならない、リピーターや紹介のお客さんをどれだけ増やせるかが実績をあげるポイントになります。
販売部門3つのやりがい
ガリバーは車のカテゴリ―別に特化した販売店を全国に多数展開しています。輸入車専門の「LIBERALA」、ファミリーカー専門の「SNAP HOUSE」、軽自動車専門の「ガリバーミニクル」などです。そんな販売店でのやりがいと厳しい点は下記となります。
やりがい① 様々なメーカーの車を取り扱いできる
新車ディーラーでは特定のメーカーの車しか扱えませんが、ガリバーの販売店で扱う車はメーカーを問わないため、様々な車を提案することができます。
また、ガリバーは買取台数が日本一規模のため、扱える在庫が多いです。同じ車種でも、年式やグレードが異なる車を多く在庫として保有しています。
多彩な在庫から、お客さんの要望に合う車を見つけ出し、喜んで購入してもらえることは大きなやりがいにつながります。
やりがい② 地域に密着した営業ができる
ガリバーの販売店の戦略は地域密着型の店舗です。そのため、販売店では定期的にイベントを開催し、地域の方々に喜んでもらったりしています。
ガリバーの販売店のお客さんはファミリー層が多く、購入後にも定期的にふらっと子供連れで来店されることも多いです。
地域のファミリー層のお客さんが、近所の方を紹介してくれることも多く、地域に密着した営業につながります。
やりがい③ 若くして重要なポジションにつける
ガリバーでは若くして重要なポジションについている方が多いです。販売店のようにスタッフが数十人もいる中で、20代で店長となっている人もいます。
ガリバーの買取店、販売店は他社に比べて店舗毎に扱う予算も他社より大きいです。そのような大きな予算を若くして任せされるやりがいがあります。
厳しい点① 実力主義の面が強い
販売部門で働くスタッフの評価はなんといっても実績なります。そのため、実績が良いと給料も良くなりますし、上のポジションにも抜擢されます。
逆に実績が出ないと、評価が低くなります。年齢は関係ありません。
まれに実績が出なくても面倒見が良いとか教え方が上手ということで、抜擢される人もいますが基本は実力主義となるため、実績を上げることは非常に重要です。
厳しい点② クレームが発生する
車は機械もののため、乗っている中では何かしらの部品が不具合を起こすことがあります。
納車直後に不具合を起こすこともあります。お客さんが仮に保証に入っていたとしても、納得できずにクレームに発展することもあります。
納車時までにお客さんとの関係がしっかりと築かれていれば、クレームにはなりませんが、ほとんどのお客さんは車を買う時に不具合が起きることを想定しないため、クレームになることがあります。
また、お客さんの感覚に伴うクレーム、例えば「乗り心地が悪い」とか「走行時の音がうるさい」などというものも時にはあります。
クレームを発生させないためには、事前のしっかりとした説明と、お客さんの気にするポイントをしっかりと抑えて販売するスキルが必要になります。
整備部門2つのやりがい
整備部門とは販売店に併設されている整備工場で車の整備をする部門になります。主に販売した車の整備を行います。
買い取った車の整備を行うこともあります。整備部門のやりがいと厳しい点は下記となります。
やりがい① お客さんに感謝される
車の部品は消耗品が多く、何かしらの部品が劣化していきます。そのため、定期的に部品の交換や修理が必要です。
そんな、交換や修理対応をする中で感謝されることは非常に多いです。例えば、ちょっとしたワイパーの交換や、ライト類の交換だけでも一般の人には難しく、さっと対応することで感謝されます。
急に車が動かなくなったとなると、生活に支障をきたす人も多いです。そのようなトラブルを解決し、お客さんのためになるというやりがいがあります。
やりがい② 幅広い専門知識が身につく
ガリバーで整備する車は様々です。メーカーの整備士のように特定のメーカーのみ精通していればよいということはありません。
特に輸入車は構造や部品が様々であり、扱いに専門な知識が必要となります。多種多様の車を扱う中で、幅広い専門知識が身に付きます。
厳しい点
営業部門全体にいえることですが、忙しい時とそうでない時の差が激しいです。
整備の仕事は店の販売台数にほぼ比例するため、繁忙期で車が多く売れると整備部門も忙しくなります。
特に、納車日が集中する月末などは整備のかけこみ依頼が多く、夜遅くまで作業が掛かることがあります。
本社部門のやりがい
本社部門は人事や総務などのバックオフィス部門や、マーケティング部門があります。ガリバーは特にマーケティング部門に力を入れており、他社に比べても大きな予算と優秀な人材を投入しています。
そんなマーケティング部門を含む、会社全体の戦略を考える本社部門のやりがいは下記となります。
やりがい 新しいことにチャレンジできる
ガリバーは中古車の買取がメインで規模を拡大してきましたが、近年は業界に無い新しいサービスを開発、提供しています。
例えば、個人売買の仲介サービス「ガリバーフリマ」や、定額で何度でも車を乗り換えられるサービス「NOREL」などです。
これらのサービスは今までに無かった新しいサービスで注目を集めています。
また、ガリバーは「攻めのIT経営銘柄2017」に選ばれるなど、ITに非常に力を入れています。今後見込まれる自動運転に備えて、Iotの研究に力を入れるなど、業界の先をみすえています。
ガリバーは単なる中古車買取・販売という会社ではなく、ITを活用し「クルマと社会の新しいカタチ」を作ることをを目指しています。
そのような新しい価値を生み出すサービスにチャレンジするやりがいが、本社部門の業務にはあります。
働きがいのあるガリバーの環境とは
ガリバーは6年連続で「働きがいがある会社」に選ばれていますが、その理由はどんなところにあるのでしょうか。
① 研修が充実
ガリバーは各階層毎に研修制度が充実しています。新入社員研修から管理者向け研修、本社担当者向け研修と充実しています。
中途入社社員向けにも徹底した研修を実施しており、早期に戦力として活躍を促す環境が整備されています。
② 福利厚生が充実
ガリバーは、多様な福利厚生制度をそろえています。車を安価に購入できる「社員販売制度」や「家賃補助制度」、「部活動制度」などがあります。
ガリバーでは、社員満足の向上とともに組織・チームとしての連帯感を強めるために、各種制度を設計しています。
③ オフィス環境が充実
ガリバーの本社は東京駅駅前の丸の内です。中古車業界のイメージを変えるためにあえて、丸の内という金融や外資系の会社が多く入居する都内一等地に本社を置いたとのことです。
そのオフィスは、2フロアを1フロアとして改修するなど、趣向をこらし先進的で働きやすいオフィスとしています。
業界の先駆者としての誇りを感じられるオフィス環境となっています。
ガリバーの年収は?
ガリバーの平均年収は430万円(ヤフーファイナンス2018年6月)となっています。
金融系や商社系に比べると低い数字になっています。
ただし、営業スタッフは実績に応じた勤務体系となっており、実績を上げる人は20代でも800万円以上もらっている人もいます。
営業スタッフはインセンティブの比率が高く、やればやっただけ給与に反映される仕組みになっています。
まとめ
ガリバーは規模の拡大に伴い、新卒・中途問わず積極的な採用活動を行っています。直近の決算も好調であり、拡大基調を継続しつつ、新たなサービスにも力を入れていくとのことです。
直近の決算を踏まえた今後のガリバーの戦略については、下記記事にまとめていますので参考にしてみてください。
ガリバーの職場は、営業に自信があり、自分の力を試してみたい人のみならず、ITを活用し業界に新しいサービスを提供したいという人は、活躍できる環境が整っているといえます。
ガリバーは海外での展開も、今後拡大していくとのことですので、グローバルに活躍したいという人にも、チャレンジできる環境かと思われます。