近年、ファミリーカーとしても人気のSUV。
ますますファミリー向けの移動手段として人気を集めています。
SUVとは、Sports Utility Vehicle(スポーツ・ユーティリティ・ヴィークル)の略称で、日本では「スポーツ用多目的車」と訳されます。
アウトドアはもちろん、街乗りでも安定した走りを見せるSUV。
SUVにはさまざまなタイプのモデルがあるので、
・どのモデルがファミリー向けなのか、わからない
・ファミリーカー向けSUVの選び方のポイントはなんだろう
などと悩む方もいらっしゃると思います。
そこで今回は、
・ファミリーカー購入時のSUVの見るべきポイント
・筆者がおすすめするファミリーカー向けSUV
をそれぞれ解説していきます!
ぜひ参考にしてみてください。
〈ファミリーカーとは?〉
ファミリーカーと呼ばれますが、実は特に車種による定義があるわけではありません。
車の購入となると、ライフステージの変化がきっかけになることがよくあります。
例えば、「結婚する」「子供が生まれる」「マイホームを購入する」などが挙げられます。
特にその中でも「子ども」の影響はとても大きく、
「家族構成の変化」した方が車の購入をしやすい傾向です。
家族構成の変化は、
今まで気にすることがなかったポイント
・積載量
・安全防止機能
などを気にするようになります。
家庭をもつ人にとって使い勝手がいい車をファミリーカーと呼びます。
ファミリーカーとして呼ばれている車のポイントとして
・経済性(燃費や維持費の安さ)
・快適性(乗り心地)
・実用性
を兼ね備えているものが一般的には
ファミリーカーとされているようです。
〈ファミリーカー向けSUVの選び方・ポイント〉
SUVはもともとオフロード走行などに重点を置いた車種ですが、現在はさまざまなモデルの車種が販売されています。
ファミリーカーとしてSUVを購入されるときは以下のポイントに着目するといいでしょう。
①燃費性能
②室内空間と座席の快適性
③シートアレンジ
④荷物の収納スペース
それぞれ紹介していきます!
①燃費性能
車選びの基準はいくつかありますが、
その中でも多くの方が気にするポイントが燃費なのではないでしょうか?
・家族での旅行での長距離の移動
・日常的な通勤や買い物
で、重要なポイントとなってくるでしょう。
燃費性能が高いことは、
・同じ距離を走行する際の燃料コストの削減
長距離ドライブでは、
・燃料の補給回数が少なくなり便利
・高速道路での移動時には効率的な車両の方が良い
など経済的な面で支えてくれます。
SUVの燃費は車種やエンジンの種類、駆動方式によって異なります。
具体的な車種やモデルの燃費情報を確認することが必要です。
②室内空間と座席の快適性
運転者、乗車する家族が快適に過ごせるかが重要な点ですよね。
・家族の人数に合わせた広い室内空間
・快適に過ごせる座席
が見極めるポイントです。
乗車するから家族の人数や用途に応じて
車内のレイアウトや座席の調整ができるか確認しましょう!
③シートアレンジ
主に、SUVは
5人乗り用の2列シート
7人乗り用の3列シート
があります。
5人乗り:通常のSUVは運転手と助手席、そして後部座席が3人掛け。
7人乗り:大型のSUVやクロスオーバーSUVには3列目のシートが追加。
シートの収納次第で、フラットの使用も可能になり、
広い荷室空間を作り出すこともできます。
・シートのスライド量
・可倒方式
・格納法
のポイントを抑えておきましょう。
購入前に試乗し、シートアレンジが
ニーズに適しているか確認することが重要です。
④荷物の収納スペース
買い物や旅行時に必要な荷物を十分に収納できるか確認しましょう。
荷室の使い勝手は、ファミリーカーの利便性に大きく影響するでしょう。
お子さんのいる家庭ではお出かけの際に荷物が増えます!
小さなお子さんがいてベビーカーを収納したり、
頻繁にアウトドアに出かけるなどする場合は
・荷室スペースの広さ
・荷物の積み込みやすさ
などを判断して見極めることが重要です!
最終的な選択前に、選んだモデルを試乗してみることも大切です。
快適性や運転のしやすさを確かめましょう。
これらのポイントを考慮することで、
家族にピッタリのSUVを見つける手助けになるでしょう。
〈ファミリーカーおすすめSUV3選!〉
ここでは、先ほどファミリーカー向けSUVの選び方、
①燃費性能
②室内空間と座席の快適性
③荷物収納
の3つのポイントから、
筆者おすすめのファミリーカーSUVを紹介していこうと思います。
⑴ヴェゼル(ホンダ)
ホンダの「ヴェゼル」は、ジャンルの枠を超えた多面的な高次元で融合させたコンパクトなSUVで非常に人気があります。
ヴェゼルはその使い勝手の良さや、エコロジカルな選択肢から
多くのファミリーに選ばれています。
①燃費性能
ヴェゼルの燃費はグレードごとに実は結構違います。
グレードは大きく分けて4つあり、
グレード | 駆動方式 | 燃費(km/L) |
G | 2WD | 18.1 |
4WD | — | |
e:HEV X / e:HEV Z | 2WD | 21.3 |
4WD | 16.5 | |
e:HEV PLaY | 4WD | 21.3 |
高効率なe:HEVはもちろん低燃費となっています。
e:HEVとは、Honda独創の2モーターハイブリッドシステム。
高効率なガソリンエンジンと組み合わせることで走行状況によって駆動力を振り分けます。
ハイブリッドでは実燃費で20km/L以上をこえており、
コンパクトSUVではトップクラスでしょう!
②室内空間と座席の快適性
「ヴェゼル」の室内空間は使いやすいサイズ感
ヴェゼルの内装は見た目のデザイン、限られた空間を最大限に活用できることが魅力のひとつです。
室内空間のサイズは、
室内長×室内幅×室内高 | 2,010mm ×1,445mm×1,225mm |
このようにゆったりとした空間を確保しています。
またインテリアはSUVらしいシンプルでスタイリッシュなデザイン性になっており、シンプルなデザインの中にあらゆるアイデアが込められ、
乗る人全員の快適な居心地が叶えられています。
後部座席の快適性も抜群なのが特徴です。
ヴェゼルの内装はフロント席からリア席まで前後に抜けるように連続した設計であるため、後部座席でも爽快な視界があります。
先代のモデルから35mm、足元が拡大されました。
大柄な成人男性でもゆったりと足を組める程
のびのびと座ることができ、足元空間の確保がされています。
③荷物収納
ラゲッジルーム | 高さ | 780mm |
幅 | 1,010mm〜1,120mm | |
奥行き | セカンドシート展開時:760mmセカンドシート収納時:1,740mm | |
ラゲッジ容量 | セカンドシート展開時:約380〜390L |
ラゲッジスペースの容量としては
セカンドシートから後ろのスペースで約380〜390Lのサイズがあります。
同クラスのSUVの中では狭めの容量です。
②でも説明したように、先代のモデルで座席周りのスペースを広げたため
先代モデルよりもラゲッジルームは小さくなりました。
奥行きがそこそこの広さがあるため
普段の買い物なら難なく詰め込めます。
〈様々なシートアレンジ!〉
リアシートを前に背もたれを倒すことでシートアレンジができます。
こうすることでリアシートをラゲッジスペースとして
前後の奥行きが2倍以上の広いスペース(1,740mm)になります。
横幅や高さは変えることが大きな変化はありませんが
容量的には大きなサイズとなりとても便利だと思います。
アウトドアを楽しむ際には、
・サーフボードやスキー道具などの長さがある荷物
・ゴルフバッグの大型のもの
などアレンジをすることで対応できます。
〈リアシートの跳ね上げ機能〉
リアシートを前に倒すというシートアレンジの他に
リアシートを跳ね上げる使い方ができます。
座面を跳ね上げることによって、
リアシートまわりに広いスペースが!!
背の高い荷物を積み込む以外にも
様々な用途で利用できそうです。
またリアシートの片側だけを跳ね上げしても
大きめのスーツケースを2つ3つ余裕で収納できる広さを確保しています。
(2)ヤリスクロス(トヨタ)
ヤリスクロスは運転しやすいコンパクトSUVとして
幅広い層に支持されています。
①燃費性能
ヤリスクロスのハイブリッド車の燃費は世界トップクラス!
ライバル車の燃費を圧倒しています。
カタログ燃費(km/L) | 実燃費(km/L) | |
ハイブリッド 2WD | 27.8~30.8 | 22.5 |
ハイブリッド 4WD | 26.0~28.7 | 18.4 |
ガソリン車 2WD | 18.8~20.2 | 10.7 |
ガソリン車 4WD | 17.4~18.5 | 12.9 |
https://toyota.jp/pages/contents/yariscross/001_p_001/5.0/image/design/gallery_05.jpg
ヤリスクロスを外から見てみると
「室内空間は狭く快適性がないのかな?」
と感じる方もいらっしゃいます。
しかし、ヤリスクロスなら一回り大きなボディサイズということもあり、広々とした空間があります。
▶︎ヤリスクロスの室内空間サイズ
室内長×室内幅×室内高
1,845mm ×1,430mm×1,205mm
リアシートに大人が座った時でも、ゆとりがあるため
家族全員が快適にドライブを楽しむことができるでしょう。
③荷物収納
ヤリスクロスの荷室はクラストップレベルの広さを誇っています。
コンパクトサイズにも関わらず
容量は390L!
目安としては
・ゴルフバッグ3つ
・Lサイズのスーツケース2つ
程度の容量となっています。
ゆとりのある開口部になっているので
大きな荷物も出し入れがしやすいです。
また、グレードごとにリアシートが異なり、
「Z」「G」に関しては、4;2:4分割になっています。
そのため、リアシート中央に荷物を置くことができます。
(3)フォレスター(スバル)
フォレスター | SUBARU
スバルのフォレスターはスバルが誇るミドルサイズSUVで、根強いファンが多いです。
力強い見た目通り様々な悪路でも優れた走破性を実現するため、アウトドアにはぴったりでしょう。
また、先進安全装備が搭載され、充実しています。
①燃費性能
ミニバンと比べて車体サイズは小さく、
乗車人数も少ないフォレスターですが、
SUVの中でも燃費がいい方とはいえません。
理由は、スバル独自の水平対向エンジンとフルタイム4WDにあります。
グレード
駆動方式
カタログ燃費(km/L)
Touring/X-BREAK/Advance
( e-BOXER)
AWD
14.0
SPORT/XT-EDTION/STI
Sports
(1.8L直噴ターボ)
13.6
カタログ燃費がこの数値なので、
実際にはもう少し燃費が下がると考えると低燃費さには欠けているでしょう。
②室内空間と座席の快適性
▶︎フォレスターの室内空間サイズ
室内長×室内幅×室内高
2,410mm ×1,545mm×1,275mm
5人乗りSUVの中で見ると、
比較的広めの室内空間を持っています。
これはスバルグローバルプラットフォームを採用したことによります。
前席・後席ともに
左右空間、肩周り、足元に十分なゆとりを確保しています。
特に後席は前席との空間を広げることでよりのびのびとした足元スペースを実現。
ドライバーが快適な姿勢で運転できるだけでなく
全員がゆったりとくつろいでドライブを楽しむことができるでしょう。
また、小さなお子さんがいる家庭であれば
後席にチャイルドシートを置くこともあります。
チャイルドシート1台を片側に設置し、隣に大人が乗る場合でも、
後席の足元や左右にはゆとりがあるので圧迫感はありません。
チャイルドシートを2台置く場合には、その真ん中に1人乗るということは難しいですが、荷物を置くスペースにはなるでしょう。
〈乗り降りのしやすさ〉
リアドアの開口部には、幅が広くフラットな形状のステップが設備されています。
・小さなお子様でも乗り降りしやすい
・ルーフレールのアクセスに役立つ
(ルーフレール:車の屋根の両脇に装着された2本のレール。
ロードバイクやスノーボードなどの大きな荷物を車の上に乗せることができる。)
③荷物収納
▶︎ラゲッジルーム
ラゲッジルーム
高さ
884mm
幅
1,300mm
奥行き
セカンドシート展開時:900mm
セカンドシート収納時:1,870mm
ラゲッジ容量
509〜520L
フォレスターの荷室容量は509Lで
小さなお子さんがいる家庭ではベビーカーを積むこともあるでしょう。
フォレスターの荷室高・最大幅を見ると、
ベビーカーを横にすれば楽々と積み込むことができるでしょう。
5人乗車時でも奥行きが900mmあるため、
ベビーカーを積みながら別の荷物も乗せることが可能です!
またフォレストのリアシートはシートアレンジが可能なため
ラゲッジルームを自在に拡張できます。
大きな荷物や長尺物でも無理なく乗せることができます。
リアシートを倒すことで、段差のないフラットフロアが出来上がるため、
・車中泊
・おむつ替え
など効率よく使えるラゲッジルームとなっています。
まとめ
今回の記事では
・ファミリーかーとして購入するときのSUVのポイント
・筆者おすすめのファミリーカー3選
を紹介しました。
SUVは日常生活・アウトドアなど様々な場面で大活躍します。
それぞれのSUVで性能や特徴・メリット・デメリットがあります。
ここでは、筆者がおすすめしたい3台を紹介しました。
他にも様々な魅力を持ったファミリーカー向けのSUVがあります。
比較して、家族で重視したい機能を抑えた一台を購入するようにしましょう!